交通事故に遭ってしまったとき、「弁護士に相談したいけど、どうやって探せばいいの?」「たくさんいる弁護士の中から誰を選べばいいのか分からない」と悩む方は少なくありません。
適切な弁護士に依頼できれば、慰謝料が2倍以上に増額できたり、保険会社との面倒な交渉を任せられたりと多くのメリットが得られます。
しかし、弁護士選びを間違えると「連絡が遅い」「対応が悪い」「結果が出ない」といった後悔につながることもあります。
実は、すべての弁護士が交通事故に詳しいわけではありません。弁護士にも専門分野があり、刑事事件が得意な弁護士、離婚問題が得意な弁護士、企業法務が得意な弁護士など、それぞれ専門性が異なります。
交通事故の示談交渉を成功させるには、交通事故案件の経験が豊富で、医学的知識や保険制度に精通した弁護士を選ぶことが極めて重要です。
この記事では、交通事故に強い弁護士の具体的な探し方から、選ぶ際の8つの重要ポイント、避けるべきダメな弁護士の特徴、無料で相談できる窓口、そして初回相談で確認すべき質問リストまで完全解説します。
交通事故に強い弁護士を探す5つの方法

方法1:インターネットで検索する(最も手軽で一般的)
現代において最も手軽で一般的な方法が、インターネット検索です。
- Googleで「交通事故 弁護士 [地域名]」と検索
- 交通事故専門の弁護士ポータルサイト(ベンナビ交通事故など)を利用
- 法律事務所の公式ホームページを閲覧
- 24時間いつでも情報収集ができる
- 複数の弁護士を比較検討できる
- 解決実績や費用体系を事前に確認できる
- 口コミや評判も参考にできる
- 相談予約をオンラインで完結できる
注意点:
- 広告費をかけた事務所が上位表示される傾向がある
- ホームページの内容が誇大広告の可能性もある
- 実際の対応と異なる場合もある
インターネット検索では、複数の候補を集めた上で、実際に相談して比較することが重要です。
方法2:日弁連交通事故相談センター(無料相談可能)
日弁連交通事故相談センターは、日本弁護士連合会が運営する公的な相談窓口です。
- 電話相談:無料
- 面接相談:1案件につき5回まで無料
- 示談あっせん:無料で弁護士が間に入って調整
- 審査:保険会社が示談あっせん案を拒否した場合の審査
- 全国156か所(2023年時点)に相談所がある
- 経験豊富な弁護士が対応
- 完全無料で利用できる
- 公正・中立な立場でアドバイスがもらえる
公式サイト:https://n-tacc.or.jp/
日弁連交通事故相談センターは、まず無料で専門家の意見を聞きたい方に最適です。
方法3:法テラス(日本司法支援センター)
法テラスは、国が設立した法的トラブル解決のための総合案内所です。
- 収入が一定基準以下であること(目安:単身者で月収18万2,000円以下)
- 資産が一定基準以下であること(目安:単身者で180万円以下)
- 無料法律相談(30分×3回まで)
- 弁護士費用の立て替え制度
- 分割払いでの返済(月額5,000円~)
メリット:
- 経済的に余裕がなくても弁護士に相談できる
- 費用の立て替えにより初期費用がかからない
- 審査を通過した弁護士が対応
デメリット:
- 収入・資産要件がある
- 弁護士を自分で選べない
- 交通事故に特化した弁護士とは限らない
公式サイト:https://www.houterasu.or.jp/
法テラスは、経済的理由で弁護士費用が心配な方に適した選択肢です。
方法4:知人・友人からの紹介
実際に交通事故で弁護士に依頼した経験がある知人や友人から紹介してもらう方法もあります。
紹介のメリット:
- リアルな体験談が聞ける
- 信頼できる情報源からの推薦
- 弁護士の人柄や対応について事前に知れる
- 紹介ということで親身に対応してもらえることも
注意点:
- 相性は人それぞれ異なる
- 知人に良くても自分に合うとは限らない
- 断りにくくなる場合がある
- 結果に不満があっても言いづらい
紹介を受けた場合でも、必ず一度面談して自分で判断することが大切です。
方法5:各都道府県の弁護士会に相談
各都道府県に設置されている弁護士会でも、弁護士の紹介や法律相談を行っています。
- ひまわり相談ネット:弁護士検索サービス
- ひまわりお悩み110番:電話0570-783-110で最寄りの法律相談センターにつながる
- 法律相談センター:有料相談(30分5,500円程度)
メリット:
- 公的機関という安心感
- 地域の弁護士を紹介してもらえる
- 専門分野で絞り込める
デメリット:
- 基本的に有料相談
- 必ずしも交通事故に特化した弁護士とは限らない
弁護士会は、公的機関を通じて安心して弁護士を探したい方に適しています。
交通事故に強い弁護士を選ぶ8つの重要ポイント

ポイント1:交通事故の解決実績が豊富か
最も重要なのは、交通事故案件の解決実績が豊富かどうかです。
- ホームページに「交通事故○○件解決」などの記載があるか
- 具体的な解決事例が掲載されているか
- 交通事故を専門分野として明示しているか
- 年間の取扱件数が多いか
なぜ重要か
- 経験豊富な弁護士は過失割合の判断基準に精通している
- 保険会社との交渉テクニックを熟知している
- 示談金の相場感覚が正確
- 後遺障害等級認定の手続きに慣れている
解決実績が豊富な弁護士ほど、有利な条件で早期解決できる可能性が高まります。
ポイント2:医学的な知識を持っているか
交通事故案件では、怪我の内容や治療の必要性を理解するための医学的知識が不可欠です。
- むちうち、骨折などの怪我の種類と症状
- 治療方法と標準的な治療期間
- 後遺障害の医学的基準
- 医療記録や診断書の読み方
- 医療機関との連携体制があるか
- 後遺障害診断書の作成サポート実績があるか
- 医学書や専門書を執筆しているか
医学知識が豊富な弁護士は、適切な後遺障害等級認定を獲得できる可能性が高くなります。
ポイント3:弁護士費用が明確か
費用体系が明確で、納得できる金額かどうかも重要な判断基準です。
- 相談料:初回無料か、有料か
- 着手金:いくらか、無料か
- 報酬金:成功報酬の計算方法は明確か
- 実費:交通費、郵送費などの負担方法
- 日当:出廷日当は発生するか
- 初回相談無料
- 着手金無料または低額
- 報酬金は増額分からの支払い
- 弁護士費用特約が利用できる
費用が不明瞭な事務所は避け、事前に明確な見積もりを出してくれる弁護士を選びましょう。
ポイント4:説明が丁寧でわかりやすいか
法律の専門用語を使わず、わかりやすく説明してくれる弁護士を選ぶことが大切です。
- 難しい法律用語を平易な言葉で説明してくれる
- 具体例を挙げて説明してくれる
- 質問に丁寧に答えてくれる
- 見通しやリスクも含めて正直に説明してくれる
- 図や資料を使って視覚的に説明してくれる
説明がわかりやすい弁護士は、依頼者の立場に立って考えてくれる証拠です。
ポイント5:相性が良く信頼できるか
弁護士との相性や人柄も、長期間の付き合いになる場合は重要です。
- 話しやすい雰囲気がある
- こちらの話を最後まで聞いてくれる
- 親身になって相談に乗ってくれる
- 連絡が取りやすい
- 威圧的でなく、対等に話せる
直感的に「この人なら信頼できる」と感じられる弁護士を選びましょう。相性が合わないと感じたら、他の弁護士を探すことも検討すべきです。
ポイント6:連絡が早く対応がスムーズか
問い合わせや相談への対応が早いかどうかも重要な判断基準です。
- 電話やメールへの返信が早いか(24時間以内が理想)
- 相談予約がスムーズに取れるか
- 必要書類の依頼が迅速か
- 進捗報告を定期的にしてくれるか
最初の問い合わせ時の対応が遅い事務所は、依頼後も対応が遅い可能性が高いため注意が必要です。
ポイント7:過去に懲戒処分を受けていないか
弁護士が過去に懲戒処分を受けていないかを確認することも重要です。
確認方法:日本弁護士連合会の「懲戒処分検索」ページで確認できます。
懲戒処分の種類:
- 戒告(最も軽い処分)
- 業務停止
- 退会命令
- 除名(最も重い処分)
懲戒処分歴がある弁護士は、何らかの問題行為があった証拠なので、依頼を避けた方が無難です。
ポイント8:事務所の場所とアクセスの良さ
事務所が自宅や職場から通いやすい場所にあるかも確認しましょう。
- 初回相談に行きやすい
- 必要に応じて面談しやすい
- 書類の受け渡しがスムーズ
- 緊急時に対応してもらいやすい
ただし、最近はオンライン相談やメール・電話でのやり取りも増えているため、遠方の事務所でも問題ない場合もあります。自分のスタイルに合わせて判断しましょう。
避けるべき!ダメな弁護士の6つの特徴

特徴1:納得できない解決方針を提案してくる
依頼者の希望を聞かず、弁護士の都合で一方的に方針を決める弁護士は避けるべきです。
- 「この金額で妥協しましょう」と安易に提案してくる
- 依頼者の意見を聞かない
- なぜその方針が良いのか説明がない
良い弁護士は、複数の選択肢を示し、それぞれのメリット・デメリットを説明した上で、依頼者が納得して選択できるようサポートします。
特徴2:都合の良い見通しばかり語る
「絶対に勝てます」「必ず○○万円もらえます」など、あまりにも楽観的な見通しばかり語る弁護士は要注意です。
良い弁護士は、有利な見通しだけでなく、リスクや不利な可能性も正直に説明してくれます。
特徴3:説明が難解でわかりにくい
専門用語ばかり使って、一般人に理解できない説明をする弁護士は避けましょう。
- 法律用語を多用する
- 質問しても明確に答えてくれない
- 「とりあえず任せてください」と詳細を説明しない
わかりやすく説明できないのは、依頼者のことを考えていない証拠です。
特徴4:話しにくいと感じる
威圧的な態度や、上から目線の対応をする弁護士は信頼関係を築きにくいでしょう。
- 偉そうな態度を取る
- こちらの話を最後まで聞かない
- バカにしたような言い方をする
- 感情的になる
依頼者の立場に立って親身に対応してくれる弁護士を選びましょう。
特徴5:弁護士費用が高すぎる・不明瞭
相場より明らかに高額な費用を請求する、または費用体系が不明瞭な弁護士は避けるべきです。
- 見積もりを出してくれない
- 後から追加費用が発生する
- 費用の内訳を説明しない
- 相場の2倍以上の金額を提示する
複数の事務所で見積もりを取り、適正な金額かどうか比較しましょう。
特徴6:時間にルーズで対応が不誠実
約束の時間に遅れる、連絡が取れない、返信が遅いなど、対応が不誠実な弁護士は信頼できません。
- 相談の予約時間に遅れる
- 連絡しても返事がない(1週間以上)
- 進捗報告がまったくない
- 約束を守らない
こうした弁護士は、依頼後も同様の対応が続く可能性が高いため、早めに別の弁護士を探すべきです。
初回相談で確認すべき10の質問リスト

初回相談では、以下の質問をして弁護士の対応を確認しましょう。
基本的な質問
- 交通事故案件の解決実績はどれくらいありますか?
- 年間何件くらい扱っているか
- 具体的な解決事例はあるか
- 私のケースでは、示談金はどれくらい見込めますか?
- 弁護士基準での概算を出してもらう
- 増額の可能性について聞く
- 解決までどれくらいの期間がかかりますか?
- 一般的なケースでの期間
- 自分のケースでの見通し
- 弁護士費用は総額でいくらかかりますか?
- 着手金、報酬金の具体的な金額
- 実費や日当も含めた総額
- 弁護士費用特約が使えるか
専門性を確認する質問
- 過失割合について、どのような見解をお持ちですか?
- 具体的な判断基準の説明
- 有利に交渉できる根拠
- 後遺障害等級認定の可能性はありますか?
- どの等級が見込めるか
- 認定を得るためのアドバイス
- 保険会社との交渉はどのように進めますか?
- 具体的な交渉戦略
- 過去の交渉実績
今後の対応を確認する質問
- 依頼した場合、誰が主に対応しますか?
- 弁護士本人か事務員か
- 担当制か複数制か
- 進捗報告はどのようにしてもらえますか?
- 報告の頻度(月1回など)
- 連絡方法(電話、メールなど)
- 相談者として何をすればいいですか?
- 必要な書類や準備すること
- 今後のスケジュール
これらの質問に対して、明確で納得できる回答をしてくれる弁護士が信頼できると判断できます。
弁護士費用特約を活用しよう

弁護士費用特約とは
弁護士費用特約は、自動車保険や火災保険に付帯できる特約で、弁護士費用を保険会社が負担してくれる制度です。
- 弁護士費用:通常300万円まで補償
- 法律相談料:通常10万円まで補償
- 自己負担:ゼロ
- 保険料への影響:特約を使っても翌年の保険料は上がらない
弁護士費用特約の利用率
実は、弁護士費用特約の加入率は約70%と高いにもかかわらず、利用率は約7%と非常に低いのが現状です。
多くの方が、特約に加入していることを知らずに活用していません。
確認方法
自分の保険証券または保険会社のマイページで確認できます。また、以下の保険でも利用できる場合があります。
- 家族の自動車保険
- 火災保険
- クレジットカードの付帯保険
弁護士に相談する前に、必ず弁護士費用特約の有無を確認しましょう。
無料相談を活用した弁護士の比較方法

複数の弁護士に相談する重要性
一人の弁護士だけでなく、少なくとも2~3人の弁護士に相談することをお勧めします。
- 提示される示談金額を比較できる
- 弁護士費用を比較できる
- 説明のわかりやすさを比較できる
- 相性の良い弁護士を選べる
- セカンドオピニオンとして活用できる
比較のポイント
以下の観点から比較して、最も適した弁護士を選びましょう。
- 専門性:交通事故の解決実績が豊富か
- 説明力:わかりやすく丁寧に説明してくれるか
- 見積額:示談金の見込み額は適正か
- 費用:弁護士費用は適正か
- 相性:話しやすく信頼できるか
- 対応:連絡が早く誠実か
相談時の記録
相談内容は必ずメモを取り、後で比較できるようにしましょう。また、可能であれば録音許可を得て録音することも有効です。
弁護士に依頼する最適なタイミング

事故直後が最もベスト
弁護士への相談・依頼は、事故直後から可能です。早期に依頼するメリットは大きく、以下のサポートが受けられます。
- 実況見分への立ち会いアドバイス
- 証拠保全の指導
- 治療や通院に関するアドバイス
- 保険会社との初期対応サポート
遅くとも示談書にサインする前
最低限、保険会社から示談金の提示があり、示談書にサインする前には必ず弁護士に相談しましょう。
一度サインすると取り消しはほぼ不可能です。
いつでも相談可能
基本的に、事故発生から示談成立前まで、いつでも弁護士に相談・依頼が可能です。「もう遅いかも」と諦めず、まずは相談してみましょう。
記事まとめ

交通事故に強い弁護士を探すには、「インターネット検索」「日弁連交通事故相談センター」「法テラス」「知人からの紹介」「弁護士会」という5つの方法があります。最も手軽なのはインターネット検索ですが、無料相談を活用したい場合は日弁連交通事故相談センターや法テラスも有効です。
弁護士を選ぶ際の重要なポイントは以下の8つです。
- 交通事故の解決実績が豊富か
- 医学的な知識を持っているか
- 弁護士費用が明確か
- 説明が丁寧でわかりやすいか
- 相性が良く信頼できるか
- 連絡が早く対応がスムーズか
- 過去に懲戒処分を受けていないか
- 事務所の場所とアクセスが良いか
弁護士選びで失敗しないためには、複数の弁護士に無料相談をして比較することが重要です。初回相談では、解決実績、見込み額、費用、今後の対応などを具体的に質問し、明確な回答が得られる弁護士を選びましょう。
また、約70%の方が加入している弁護士費用特約を活用すれば、自己負担なしで弁護士に依頼できます。依頼するタイミングは事故直後が最もベストですが、遅くとも示談書にサインする前には必ず弁護士に相談すべきです。
適切な弁護士を選ぶことで、適正な慰謝料を受け取り、保険会社との交渉ストレスから解放され、安心して事故後の生活を再建できます。この記事で紹介した探し方と選び方を参考に、あなたに最適な弁護士を見つけてください。
弁護士保険の比較情報や、法律トラブルに関する役立つ情報を提供するwebサイト「弁護士保険STATION」の中で、リーガル業界を支える事業者として、弁護士法人仙台青葉ゆかり法律事務所が紹介されました。
弊事務所では、500件以上の交通事故の解決実績を持ち仙台を中心に多くの方からご依頼をいただいております。
お客さまのご都合に合わせて、ご来所、オンライン、お電話によるご相談を承っております。弁護士保険のご利用も可能ですので、トラブルでお困りの際は、ぜひご相談ください。
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